WBC中谷潤人 IBF西田凌祐 世界バンタム級統一戦を観戦しての感想
2025/06/08
久々の更新です。ボクシング観戦の感想を書いてみたいと思います。
WBC中谷選手vsIBF西田選手のバンタム級統一戦。
日本でのBIG興行でお馴染みになった、ジミー・レノン・Jr.さんのリングアナウンス。
高揚感が高まります。
日本語アナウンスは、メインカードでは、なかったものの、
ニッ〜ポンノ、ボクシングファンノ、ミナ、サマ、コン、バンワ〜。10回戦 増田選手の試合開始時・・・、JAPAN用アナウンス。
それにしても、帝拳ジム所属選手は、タレント豊富。おそるべし。デス。
特に増田選手の1RKO爆発に唖然。吃驚仰天。右で距離とタイミングを計り、初めて出した左ストレート1発、ズドン。のみ1発で終了。
ジ・エンド。終わりが突然やって来た。サドゥン。ドン。ズドン。
威力。ほぼ漫画デス。タイソンが初タイトルを取った時の様な相手選手の立ち上がり方、崩れ方。衝撃的な画角。勝った試合は全てKO勝利。これで、9戦8勝(8KO)1敗。
風貌は丸刈りで、浮ついた感じのない武骨な雰囲気。イメージは、明治男か、幕末の侍。
「戦う男に飾りはいらない。」と言ったタイソンを彷彿させる風貌。石の拳。デュランデュランDEバーバレラ。
対する相手選手の独特さ。入場時、ラテン風な陽気な音楽と、ヘンテコなステップ踏みながらの花道登場、リング登壇と相まって、好対照。群雄割拠、バンタム級でも主役になりそう。とても印象深い試合でした。
そして、メインカードの中谷選手と西田選手。
1Rから、今までにない、豪快で派手。いきなり全開フルパワーで、ブンブン振り回してくる中谷選手。このイメージは、ない。全然ない。ゴリゴリなブルーファイト。意外吃驚。圧倒する。という意気込み、思惑を感じました。しかしながら、対する西田選手。冷静沈着。研ぎ澄まされた表情と、保つ落ち着き。
ガードをガッチリ固め、内に秘める気迫を感じました。至近距離で、何発も喰らいながらも下がらない。強烈な圧を凌ぎ、効果的に押し返す。鋭くシャープ、コンパクトに最短距離で、勇敢に迎え撃つ。強靭な精神力です。肉を斬らせて骨を断つ。そんな戦略に見えました。
中谷選手、普段の佇まいも自然体で、気のいい青年というイメージで、とても大好きな選手ですが・・・、今回は、ケモノ感が凄い。無慈悲なケモノ。凄い勢いで跳びかかるケモノ。愛の拳士からビックバンへ。様子見無しで、イキナリ。イキナリものスゴ圧で、グイグイに跳びかかって、キター。
だからという訳ではないけれど、今回は、西田選手を応援していました。西田選手の奥様が隣町、湖西市出身との事もあり「ガンバレー、ニシ、ダー」
「who's next?」
強すぎる故、交渉過程で幾多の対戦相手から断られ、怖い者無し感漂わす、誰でもござれ状態で、無敵感満載、自信漲る中谷選手。
一方、王者として、トップコンテンダー含め、もっとリスク低い防衛戦を迎えられた筈の西田選手。
「ベルトを返上してでも中谷選手とやりたかった。自分の気持ちを汲んでくださって、決まって、本当によかった。」「踏み台にはならないぞ。負けるつもりはない。勝ちに行きます。」
と、自然と耳に入ってくるであろう劣勢の声とドリームマッチ期待の声への反発。無責任な声を超える気迫。自身を信じる信念と見据える未来。まさしく、研ぎ澄まされた表情とセコンドの声、作戦に表れていました。
当たり前なんだけど、勝者がいれば敗者もいる。
結果は、負傷TKO敗戦。そして、あらためて、中谷選手の巧さ、強さ、獰猛さを感じました。
普段の試合なら、離れて良し、懐深く、自分の距離を計る中谷選手に備え、今回は、予想以上の圧と距離だったかも?知れませんが、あえて飛び込み、被弾覚悟で、ガードを固め、最短距離から上下の打ち分け。中谷選手も被弾していて、王者同士の意地と意地がぶつかる名試合。とても伝わってくる試合でした。
しかしながら、目も肩も怪我の具合が、とても心配。ある意味、試合を止められて、本当によかったです。
西田選手の怪我が大事なく、早く完治して欲しいと願わずにはいられません。
大いなる敗戦。アンダードッグ感漂う中、″出来る限りを尽くした結果″というのが伝わってきました。ご本人は、初黒星。悔しさ満載でしょうが、交渉過程、計量時、試合も含めて、思考、佇まい、行動規範が美しかった。
今にも落ちてきそうな空の下で。
そして、激闘を勝利で終えた中谷選手。おそるべし。デス。個人的には、PFPという主観的夢想空想ランキングは、あまり好きではないですが、今回の結果を踏まえて、トップ3は磐石だけど、トップ5には入ってもおかしくない様に感じます。スペシャルな強さ。日本人離れした多彩な技術と創造力、独特の距離感。そして、ルディトレーナーの戦略。仲良しのニコニコ、トニー選手と切磋琢磨する姿。
見据える井上尚弥選手とのドリームマッチ。
リングサイドには、その井上選手、大橋会長の姿が・・・。
井上選手側から見た時、西田選手チームの戦略から、大きなヒントにも繋がった様にも・・・、?
今にも落ちてきそうな空の下で。
中谷選手の腹、井上選手の顎。
そこに続く、ロードマップ。互いの思惑、どちら側からも登るには高く険しい道のり。KO必須。日本ボクシング史上最高峰の決戦。無慈悲なケモノと、モンスターの激突。スペンスvsクロフォードみたいな世界的にも注目度の高い興行になるのでは・・・。
の前に・・・、井上選手も次戦は、強敵強打、アマチュアエリートのMJ。直近、メキシカン3選手に3連続KO中のWBA暫定王者・MJ戦。ドリームマッチに向けて、その後のトップランカー戦よりも、今後を占う一番の山場だと思います。


