7月24日　WBC世界ヘビー級タイトルマッチ　フューリーVSワイルダー3が、フューリーの新型コロナ感染で、延びてしまった。残念。

双方共に、3団体統一王者ジョシュアとの対戦も見たかったけど・・・。

記者会見の風景。ヘッドホンを付けて、サングラス。無視してるのか、集中してるのか、嫌がらせしてるのか、不遜な態度を貫く、ワイルダー。それに反し、シャツ無し、白いジャケット姿で、冗舌、上機嫌に登場のフューリー。

試合もハラハラドキドキ、面白いけど、記者会見もワクワク、魅せてくれる2人の対決。

2では、敵地ラスベガスの入場シーン。挑戦者にも関わらず、王様姿の神輿に乗って、かなりのんびり時間をかけての登場。我が道を行くビクトリーロード。も、さる事ながら、かなり緊迫したハードな試合後のリング上、熱唱。アメリカン・パイが、敵地会場に大きく響き渡る。英国人フューリーにとって、アウェーの地で、会場中を巻き込む大熱唱の熱気。リング上のボブ・アラムもタジタジな雰囲気にしてしまうある意味、ワイルダー。

タフで勇敢なだけでなく、上半身裸にジャケットが似合うザ・エンターティナー。

一方、会見時、悔しさ押し殺し、無言。研ぎ澄まされた集中力のワイルダー。戦績44戦42勝41KO 1敗1分け　恐るべき実績のブロンズ・ボマーの静かなる闘志。BIGファイトに飛び付くかの様に擦り寄ってきたメイウェザーからのトレーナー要請の拒否。再び、立ち上がり、復讐に燃える男の貫く意地。無敵レコードを傷付けられたワイルダーもこのままでは、終われないはず。体重差を含めて、フューリー有利は、動かないと思うけど、ワイルダーの復活、意地にも期待したい。

2の試合で、凄いと感じたのは、試合の両選手は、もちろんだけど、解説ジョー小泉さんの鋭い洞察力と裏打ちされた予感。

試合前、殆どの人の勝敗予測。KOならワイルダー、判定ならフューリー。という意見が蔓延する中、1のディフェンス重視のトレーナーから、2では、オフェンス重視のトレーナーに、チーム内の人選を変えて挑む点を挙げながら、フューリーのKO勝利を匂わす解説をゴング前に言っていたけど、正にその通りの結果になったのには、吃驚しました。

そして、ぎょろりとした鋭い眼光。いきなり、ノーモーションから飛んでくるダジャレカウンターの恐怖。

隣に構える歴代の名選手、現役世界王者、元3階級制覇王者、元名誉王者も、目が泳ぎ、顔がひきつり、口元が歪む。

豊富な知識、業界人脈、マッチメイク経験等に基づいた奥深く的確で、とても納得感がある解説のジョー小泉さん。最近、ジョー小泉さんの出番が少ないのが、ちょっと残念。少し、センチメンタル気分になる最近のエキサイトマッチ。