バンタム級の主役、最強王者は、ノニト・ドネアだと思うのであります。
2021/12/12
WBC世界バンタム級のボクシング統一戦を見た感想。
王座奪取後、すぐに統一戦に挑む王者ドネアVS勢いに乗る24戦20KO無敵無敗の暫定王者ガバリョ。
統一選にふさわしい剛腕同士のヒリヒリする見ごたえある試合でした。
溢れる人格、圧倒的な風格漂うドネアと、純真無垢で素朴な印象の好青年。試合前の会見で、コメントに窮する青年ガバリョをフォローするドネアの優しさと笑顔で対応するガバリョ。ただ、試合となると、人生をかけ互いに遠慮なしのフィリピン同国対決。
合気道の達人・塩田剛三氏みたいな無駄ない動きのドネア選手と、若さとスピード感あふれる無敵の剛腕ガバリョ選手。
結果は、若手剛腕の難敵を強烈なボディで沈め、WBCを統一。
下馬評で不利だったのにも関わらず、WBC王者ウバーリ選手をKOし、暫定王者をもKOで沈め、正真正銘、文句無しの完全王者奪還。今回、WBC統一。着実に目指す山に登る39才。
そして、同じフィリピン出身のWBOヒール王者、カシメロ選手。天才リゴンドーを破り、いざこれからと思ったら、ランキング1位選手との対決直前、計量時、颯爽と失踪。病院逃走。ザ・ヒールマン、もう無茶苦茶。
そして、そして、日本至宝のWBA、IBF井上王者も3試合連続で格下選手が相手で、なんか消化不良な大人の事情ばかりの試合連続で、まるでワクワク感がありません。
なので、ファイトマネーにも拘らず、39才で、リスク承知、下馬評不利なんて何のその、かつてのパッキャオみたいに強敵を正々堂々と迎え撃つドネア選手が、事実現実のバンタム級に君臨する主役王者なのだと思うです。
今後、団体を超えた統一戦があろうがなかろうが、天才リゴンドーが敗れた今、バンタム級最強は、私の中では、ドネア選手という事になりました。